えんナビが福岡県内の求人521施設を集計したところ、月給の中央値は203,600円でした。ここから社会保険料と税金を引くと、手取りはおよそ16万円。額面の約79%です。求人票の「月給20万円」を見て生活設計を立てると、4万円ほどのズレが生じます。この記事では、その内訳と、手取りを増やす3つの方法を実データで解説します。
まず、実際の求人データから見ていきます。月給レンジが明記されていた312件を集計した結果です。
| 額面(月給) | 手取りの概算 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 月給レンジ下限の中央値 | 203,600円 | 約160,400円 | ▲43,200円 |
| 月給レンジ上限の中央値 | 235,800円 | 約185,800円 | ▲50,000円 |
求人票に「月給20万円〜」と書かれていても、実際に口座に入るのは16万円ほどということです。年収に換算すると(賞与2ヶ月として)額面約285万円に対し、手取りは約225万円になります。
※40歳未満・独身・扶養なし・協会けんぽ福岡支部を前提とした概算です。40歳以上は介護保険料が加わり、さらに約1.6%が引かれます。扶養家族の有無や自治体によっても変わります。
月給203,600円の場合、差し引かれるのは次の内訳です。
| 項目 | 金額 | 目安の料率 |
|---|---|---|
| 健康保険料 | 約10,500円 | 5.15%(労使折半後) |
| 厚生年金保険料 | 約18,600円 | 9.15%(労使折半後) |
| 雇用保険料 | 約1,200円 | 0.6% |
| 所得税 | 約3,600円 | 課税所得に応じて |
| 住民税 | 約9,200円 | 前年所得の約10%を12分割 |
| 合計 | 約43,100円 | 額面の約21% |
最も大きいのは厚生年金です。将来受け取る年金の原資なので損ではありませんが、目先の手取りは確実に減ります。
もう一点、覚えておきたいのが住民税は前年の所得にかかることです。新卒1年目は住民税が引かれないので手取りが多く見えますが、2年目から急に約9,000円減ります。転職した年も、前年の収入をもとに計算されます。
控除の仕組みは変えられません。増やすなら額面を上げるしかありません。現実的な方法は3つです。
同じ経験年数でも、園によって手取りは変わります。国から園に支給される処遇改善等加算をどう配分するかは、園の裁量だからです。基本給に組み込む園もあれば、手当として上乗せする園もあります。仕組みの詳細はこちらで解説しています。
求人票では「基本給」ではなく「手当込みの総額」で比較してください。基本給が低くても手当が厚い園のほうが、手取りは多くなることがあります。
処遇改善等加算Ⅱは、研修の修了と職務分野別リーダーなどの発令が要件です。対象になれば月額数千円〜4万円程度が上乗せされます。研修は無料で受けられる自治体が多く、費用対効果が最も高い手段です。
福岡の521施設を集計すると、施設タイプで月給に明確な差がありました。
| 施設タイプ | 月給上限の中央値 |
|---|---|
| 放課後等デイサービス | 265,000円 |
| 企業主導型 | 230,900円 |
| 小規模保育 | 229,349円 |
| 認可保育園 | 220,001円 |
放課後等デイサービスは認可保育園より約4.5万円高い結果でした。保育士資格があればそのまま児童指導員として働けます。詳しくはこちら。
※本記事の福岡の数値は、えんナビが2026年8月時点で福岡県内の公開求人情報から独自に集計したものです。手取り額は概算であり、実際の支給額は個々の条件により異なります。
経験年数・資格・役職から、福岡での適正年収の目安がその場で分かります。登録不要・完全無料。処遇改善手当の配分まで見た求人ベースの試算も、アドバイザーが無料でお送りします。
無料で適正年収を診断する